2019年

2019年度の報告(外国語活動・英語部会)

〇新学習指導要領施行に向けて

・評価についての情報共有
・小学校外国語科の教科書についての情報共有

〇全国学力調査(スピーキング)を実施しての感想等の共有

〇各校での授業実践、主体的・自律的に学習に向かうための取り組みの共有

〇授業見学・交流

・・・2月に予定していましたが、新型コロナウイルス感染症による休校により中止となりました。

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子どもの心とからだの発達部会 2019年度報告

部会発足以来、子どもたちの学校園内で見せる様子から気になったことを話し合う中で、生活習慣に着目するようになりました。その中でも、特に睡眠について話題の中心となり、継続して研究を進めてきています。

今年度は、幼稚園2名、小学校1名、中学校1名、高校2名の計6名の部会員で、昨年度までの睡眠に関する学習結果や児童、生徒、保護者向けアンケート調査結果をもとに、子どもの心とからだの健康支援のために、幼稚園から高校まで一貫した「正しい睡眠習慣を定着させるための教育モデル」の作成をめざし、学校医とも連携して活動を進める計画をたてました。

 

2019年度の活動内容 場所
第1回

活動内容紹介及びメンバー顔合わせ 4/16

第2回

前年度部会で行った睡眠についての研究を振り返り、教育モデルの作成について、具体的な方法を検討。
幼稚園より2018年度実施した睡眠に関するアンケート結果を共有 ※1
小学校より、今年度の睡眠に関する授業計画案について ※2
高校より、入学時と翌1月の生活調査アンケート結果報告等 ※3

小学校
第3回

メール会議
「睡眠に関するアンケート(保護者対象)」結果について

意見交換 ※4

第4回以降

コロナ感染防止対策に伴う学校業務多様化に伴い、部会開催不可能に。

 

※1.幼稚園アンケート結果を共有
〇幼稚園アンケートとは
幼稚園では、2018年度12月に、保護者に対して1.睡眠時間 2.理想の入眠・起床時刻 3.子どもが寝付くまでの親の関わり方 4.困っていること について、アンケート調査を実施した。(無記名、月齢記入、155名中153名回収)
〇部会内共有・確認
・保護者の心配事としては、昼寝に関すること・寝付きのこと・夜中に起きること・家族との生活リズムの違いなどについて、記入されているものが多かった。
・昼寝や添い寝の有用性について知りたい保護者が自由記述から感じられた。いつ、どのように発信する必要があるのか、考えていきたい。
・入園期では、他のことでもいろいろと心配があることも考え、まずは夏休みに入る前に、養護教諭から生活について知らせるお便りの中で、睡眠について(一人ひとり睡眠時間は違うこと・それぞれ生活リズムをつけてあげることが、幼児期は大切であること)を示すことになった。
・起床時間を目にした小学校教諭からは「5歳児12月で、7時以降の起床は遅いのではないだろうか」という投げかけがあり、卒園前にも睡眠について、保護者に伝えられると良いのではないか。

※2小学校、今年度の睡眠に関する授業計画案について
〇今年度小学校は、「哲学創造活動」という開発研究指定校になり、「保健」「体育」の時間が減ることに伴い、今まで単元として扱っていた「睡眠の学習」をどのように位置づけられるか。
〇6年生は、林間学校に行く1週間前から生活リズムを表に記入することになっている。学校側の主旨は、生活リズムを整えて欲しいだが、子どもたちの受け取り方は違うように思う。例えば、書かされている感があったり、いつもは塾等で遅くまで勉強しなければならないが林間学校では早く寝られることができることが楽しみと思っている子どもがいる、など。
〇今年度の6年生は、3年生の時に睡眠に関するアンケートを書いている。一度本人に戻し、それを読んで「その時の自分に」をコメントしたり、振り返ったりすることで、自分自身の成長が見えてくるかもしれないという話になった。そして、自分にとって気持ちよく過ごすための睡眠時間を考えることを通して、なぜ生活リズムを整える必要があるのか、など「なぜ」という問いが生まれ、哲学に結びつくのではないかということになった。

※3 高校
入学時の生活調査アンケート結果や20191月のアンケート結果報告があった。入学して間もなく、勉強についていけるのか、大学進学は大丈夫なのかと焦っている子ども、睡眠時間を減らして勉強しないと大学に行けないと思っている子どもの存在が気になるなどの現況報告もあった。
 また、最近、複数の虫歯を持つ子どもが見受けられるようになってきた。以前は虫歯や歯周疾患は少なく、家庭でケアされていることが伝わってきていたが、今は、そのような環境にない状況のかもしれない。
 反対に、過干渉、共依存的と思われる保護者の関わり方も気になってきた。大学進学についての不安から、子どもの体よりも、先のことを心配するような親もいる。受験システムの複雑化や情報量が多過ぎることにも因るのではないかという話にも及んだ。
 歯科健診の結果を見ることで、家庭環境がわかるのではないか、という話題があがった。今後は、歯科健診結果と家庭をはじめとする生活環境の相互性にも注目し、生活リズム、睡眠について考えていくこととした。 

※4 幼稚園「睡眠に関するアンケート(保護者対象)」結果について意見交換(メール)・今後の展望
〇保護者を問題意識でカテゴライズし、その幼児の実態と保護者が整えている睡眠環境との関係性を検討する
〇日中の活動量と、入眠までの時間の関係を探る
〇他の幼児教育施設との比較の必要性があるのではないか
〇日本は添い寝文化、海外は一人寝文化と聞く。添い寝や入眠までの関わりと、幼児の実態への影響は?実際に、どちらがよいのか
〇日中の活動量や本人の体力によって、睡眠時間は変わってくる。活動の様子も聞いてみたかった。
〇親の理想の睡眠時間等を問うている。理想とのずれ、は何を示しているのか。
〇昼寝しても早く寝る子、睡眠が少なくても元気な子。体力や過ごし方など、いろいろな観点から子どもの育ちを明らかにする必要があるのではないか
〇「保護者の困っていること」は、睡眠に対して、どんなことを課題に思っているのか、実際何に困っているのか、実情把握ができた

今後の研究について
2019年度、計画していた「正しい睡眠習慣を定着させるための教育モデル」を作成するに至らなかったが、主に幼稚園での睡眠に関する調査結果から、多様な意見交換をすることができた。また、外部の研究会で、メラトニン(眠気を引き起こすホルモン)分泌量と日中の活動との関連について学んだ部会員から、睡眠の課題とメディア、スクリーンタイム、日中の受光量などのことは切り離せないのではないかと報告があった。
今後は、〇専門的な見解も加味して分析する〇幼児の実態(体力や日中の活動量など)と睡眠との関係を探る〇保護者の睡眠に対する意識を分析する〇他の幼児教育施設との比較検討をする、なども視野に入れながら、「正しい睡眠習慣を定着させるための教育モデル」を作成したい。
作成したものを、入園前の保護者、小学生、中学生、高校生、またその保護者に対して、どのように発信できるか、検討を重ねたいと思っている。

 

2019年度活動報告 自学・自主研究部会

他校種のグループの先生方との情報交換

 自学・自主研究部会では、幼稚園・小学校・中学校・高等学校の4つの校種が集い「探究」をテーマに事例検討を進めている。毎回のミーティングではそれぞれの学校で持ち寄った探究の事例を紹介しあい、どのような学びが生まれているか、どのような課題が見られたかなどについて検討し合った。

 こうしてさまざまな校種で「探究」というテーマで検討し合うことで、学習者の発達段階に即した探究の表れについて見ることができるとともに、どのような支援が可能であるか協同で検討し合うことができた。

 

2019年度 活動報告 

高等学校

  • スーパーグローバルハイスクール(S S H)学校設定科目必修家庭科「生活の科学」にて、サステイナブルを軸としながら身近な生活を科学的に捉える視点に着目した授業を行いました。 (詳細は高校H Pを参照ください)
  • 児童労働とチョコレートについて調べた高校1年生が、附属小学校5年生に訪問授業を行いました。
  • エシカル消費について学んだ高校2年生が、附属中学校1年生に訪問授業を行いました。
  • 高校1年生がエシカルブランドCLOUDYの商品開発を行いました。

 

中学校

  • 中学3年生が南三陸ミシン工房(東日本大震災で被災した女性の自立を支援する団体)から教材を提供していただき、「がんばっぺしポーチ」を作りました。
  • 中学1年生が附属高等学校の生徒からエシカル消費に関して教えて貰い、小原木Myタコちゃんプロジェクト(梅村マルティナFS気仙沼アトリエ)に取り組みました。

 

 

小学校

  • 附属高校の1年生が小学校を訪問し、5年生との合同授業を行いました。はじめに高校の代表生徒が「チョコレートの秘密」というプレゼンテーションを行い、その話を受けて、小グループごとに、世界の児童労働の実態や、子どもたちが教育を受けられないことによる影響などについて対話をしました。

 

 

 

 

 

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2019年度の報告 (社会科部会)

2019年度は、小学校3名、中学校2名、大学1名の6名で研究を進めました。年度当初に、高等学校地歴科・公民科の先生方とも情報交換の機会を持つことができ、小中高の社会科系教科の連携も進みつつあります。

主な連携研究の内容としては、研究テーマとしている論争問題を取り上げた学習の在り方、公開授業の学習指導案を小中連携の視点からの検討、附属小学校から附属中学校に進学した児童生徒の9年間での社会科の学びの深まりや変化についての分析などを行いました。詳細は以下の通りです。

 

部会の研究テーマ 小中の学習の連続性や発達段階を踏まえた、小中連携の視点からの社会科学習の在り方についての研究(論争問題を中心に)

 

◎中学校の公開研究会「日本の人口~外国人人口の増加~」の授業分析

<授業の主題設定の主眼>

・日本の人口構成と多文化共生の視点(自分たちの地域で、外国人とともに暮らすよりよい社会を作るために必要なことを調査・考察し、提案する授業)

・中学校の研究主題である、「探究的な学び」につなげるための工夫(必要性・必然性のある学びと振り返りを取り入れること)

 

<討議の概要>

○授業の在り方について

・授業が地理なのか、公民なのか。社会科だから分野を超えることにこだわらなくてもよい?「分野」をどのように考えるべきか、地理的分野だからこそできることもあるのではないか。

・子どもたちの提案に対する、リアルな社会での外国人の反応を見てみたかった。外国人が実際に望んでいることからの問題・課題提起も必要ではないか。

・本授業で学んだことをどのように活かせるか。

→「追究の仕方」は今後様々な場面で活かされるだろう。

○中学校の研究主題(探究的な学習)について

・中学校の研究主題は、小学校が目指すものともつながっている。小学校でも探究的な学習と振り返りを大事にしている。生徒自身が課題を見つけたり、設定したりすることはあるのか。

→中学校でも疑問や問いから学習課題を設定することがある。ただ、生徒の関心が低めである内容(外国の歴史、世界地理等)から主体的に課題を見つけさせることは難しいと感じる。ネットニュースでもよいので、社会とつながることが大切であると考えている。

・その際、授業の導入をどうするか。どのように課題と向き合わせるか。小学校ではどのように単元を構成しているのか。

→小学校では、例えば米作りであれば、米袋の読み取りから日本の米作りの課題へつなげている。

・導入から探究をさせていることも大事であると気づいた。作業・課題から探究につなげることもできるだろう。社会科の成り立ちが社会の課題解決から来ているからではないか。他の教科ではどうなのだろうか。

・中高校生は資料から意味を見出して課題を考え追究に向かうことができるが、小学生は生活に結び付いていないと追究するのが難しい。追究の意義や目的を納得しないと追究しないのではないか。

→追究においては、「意味づけ」が大事ではないか。例えば江戸と明治の街並みの比較(長屋から一軒家への変化)は、火事への対応ではないか?といった価値づけ、意味づけ。意味づけすることとは自分ごととして考えることではないか。

○振り返りの方法について

・振り返りの在り方に興味がある。論争問題は振り返りから次の問いを考えていくが、中学校ではどのように考えているか。

→中学校では「フィードフォワード」の振り返りが大切であると考えている。しかし、毎回時間が確保できるわけではない。その日の授業内容を簡単に振り返る程度にとどまることも多い。

・長いスパンでの振り返りを考えたことはあるか。

→中学校では、1学期間を振り返って「学び方」を振り返る時間を設定した。具体的には、ノートを用いて振り返りを行わせた。2学期に学び方が大きく変わった生徒も見られた。また、他者の学び方から、自分の学び方の改善点に気づく生徒がいた。

○その他

・現6年生が5年生の時に、外国人労働者問題を扱っている。今後の小中の連携がとれるとよい。

追記:2020年度、中1になってから、世界の諸地域(北アメリカ州)で連携させて取り扱った。

 

◎実践報告と討議

○小学校

2018年度の実践報告
外国人労働者問題について考えよう① 
   ・外国人労働者問題について考えよう② 

○中学校

・地理的分野 「世界各地の人々の生活と環境」~ICTを活用した「生徒自らが問いを立てるレポート」の作成と振り返り(2019年度の実践報告)

・歴史的分野 「近現代の日本と世界」~「自分とつながる戦争」レポートの作成と、ICTを活用した閲覧、振り返り(2018・19年度の実践報告)

・公民的分野 「私たちと現代社会」~ルーブリックを使用したパフォーマンス課題(文化の継承と創造の意義)

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2019年度 活動報告 

               2020/10/20  担当:増田

 連携理科は、附属小学校3人・中学校3人・高等学校3人の理科教諭と大学の先生方2人、SECから5人で集り、各校種の理科授業の実践報告、共通の教材開発、学会や研究会での発表、地域での活動等を行っています。

 

1.授業実践・活動報告

①小学校
  • 2018年度公開研究会での授業報告

草野:小学3年「音」新領域の取り組み
田中:小学5年「ものの溶け方」一瞬の変化を逃さず子どもの探究心を伸ばす
増田:小学6年「電気の利用」子どもの主体性を活かした探究的な学び

  • 「ともに科学を創造する」

個々の児童が持つ素朴概念が、学級の中の観察実験を通し、予想したり、実験方法を立案したり、考察したりする過程で徐々に変容していき、科学的概念へと高められていくような授業を目指す。このような授業を通して子どもたちの探究力は高まってゆくと考える。

 

②中学校
  • 教育研究協議会2019年10月26日実施
    授業案検討

 

③高等学校:
  • SSHの活動報告

 

④大学
  • サイエンス&エデュケーションセンター・・・理科教員研修会2019年7月実施

 

2.学会発表

  • 日本理科教育学会、第69回全国大会(静岡)

課題研究;「主体的・対話的な実験活動を考える-マイクロスケール実験の個別実験のあり方をさぐる」〇貞光千春、堀田のぞみ、竹下陽子、大崎章弘、榎戸三智子、里浩彰、千葉和義、「減災どこでも理科実験パッケージの開発と検証-被災後の学校で理科実験を行うために-」

一般研究発表;
〇大崎章弘、川島紀子、貞光千春、里浩彰、竹下陽子、榎戸三智子、千葉和義、「減災どこでも理科実験パッケージの開発と検証-3Dプリンタによる地形模型を個人向け教材かする簡易複製法」
〇里浩彰、千葉和義「内陸地域における海洋教育推進を支援する教員研修プログラムの開発と実践」
〇竹下陽子、貞光千春、大崎章弘、里浩彰、榎戸三智子、渥美恵子、千葉和義、「減災どこでも理科実験パッケージの開発と検証 小学校6年生の理科実験」
〇佐藤明子、高橋治、薗部幸枝、増田伸江、武井隆明、菊地洋一、「中学での化学結合の学習 海外の事例を参考に」
〇増田伸江、薗部幸枝、佐藤明子、菊地洋一、「子どもの意欲を喚起し、主体的に学べる理科授業 -小学6年「電気とわたしたちのくらし」の授業を通して-」

ポスター発表;
〇井上知香、大﨑章弘、末松加奈、後藤郁子、“Developing a setting for scientific communication as a third-place learning community- how novice preschool teacher develop learning in the community compared to their working place”, 18th Annual Hawaii International Conference on Education

 

  • 一般研究発表;〇里浩彰、千葉和義、「内陸地域における海洋教育の実践~自然体験教室と理科の学習をつなぐ海洋教育カリキュラムの開発と実践~」、日本科学教育学会研究会、第43回年会(宇都宮)

 

  • 口頭発表;○里浩彰、清本正人、吉田隆太、千葉和義、「内陸地域における海洋教育の実践支援  ~科学クラブにおける海藻押し葉制作キットの試行~」、日本生物教育学会 104回全国大会(旭川)

 

3.地域での活動

①夏休み子どもアカデミア
・2019年度夏休み子どもアカデミア 「マイ海藻カードを作ろう!」
里浩彰 2019.7.23 お茶の水女子大学 対象:文京区在住の親子24組

③文京区教育センター《文京区科学教室 幼児から小・中学生対象》
・2019年7月27日 小学4年生-6年生対象
「ニュートンは どんな子どもだった? -実験・お話-」薗部幸枝 (補助:後藤)
・2019年9月28日・11月2日 幼児と保護者対象
「デジタル科学コミュニケーション教室」大﨑章弘 (補助:井上、末松、後藤)

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2019年度 活動報告

2020年10月7日 文責:原(高等学校)

 

5月 : 今年度の活動目標と計画について協議(於小学校)

7月 : 「表現」に関する各校種によるブリーフィング(於小学校)

10月 : 高等学校における「表現」活動とその環境について報告(於高校)

3月 : 本年度の総括と来年度の計画について協議(メール上)

 

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