探究力を育む ”つなぐ” 理科教育~ふしぎ発見・感動!!~
小・中・高の新学習指導要領の目的に探究力に関する記述が多く見られることからわかるように,探究力育成は,理科教育の核心をなす重要事項です。探究力の高い児童・生徒の姿とは,問題意識を持ち続け問題解決に関わっていることや,知りたい・解明したいという欲求を抱くことだと考えています。現象から理由を導く,生活に結び付けて考える,未知なる事象に既知の事項を組み合わせて推測する,など段階に応じて適切に学習機会を設けることで,児童・生徒は高いレベルの問題意識を持ち,積極的に解決に関わろうとします。
本部会では,異校種・異教科(科目)間で互いの授業を紹介し,学習活動を通して児童・生徒の探究力を芽生えさせ,伸長させる取り組みの共有や相互理解を図ります。そのために,各校種でどのような能力を重点的に開発するのかを整理し,段階的に探究力を育成するための方法を模索します。さらに,校種に捉われず知識や概念の定着を図ることのできるクロスカリキュラムの作成・実施を検討していきます。また,附属校園に在籍する児童・生徒の追跡調査を行い,探究力・活用力育成における理科教育の影響を検討する予定です。以上のような点を,理論と実践の両面から構築し,その成果をふまえて,比較的経験が浅い指導者や教育実習生,地域の若手教員についても探究力が育成できるような指導法を開発することを目的とします。
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連携研究 理科部会
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