目次
実践報告
- お茶大留学生との交流会 (小学校 外国語活動)
- お茶大留学生との交流授業 (中学校 英語)
- 留学生との交流授業 (その2) (中学校 総合的な学習の時間)
- 留学生との交流授業 (その3) (中学校)
- 帰国生クラス
- 高校での実践 (2018年度)
普段の取り組み
- 附属小学校外国語活動カリキュラム作成
- 授業見学・交流 (2017年度まで)
- 次期学習指導要領に向けての情報交換
- 大学の先生を交えての勉強会
- 授業見学・交流 (2018年度)
- 外国語教育についての情報交換 (2018年度)
以降の報告
連携研究テーマ別部会の2022年度共通テーマ「学びに向かう力」に関する報告書をまとめました。
本文
実践報告
●お茶大留学生との交流会(小学校 外国語活動)
小学校では、大学で学んでいる留学生との交流会を行っています。留学生の出身国の言葉で挨拶をした後、名前や名前に使われる漢字の意味、好きなことなどを英語で自己紹介します。また、「茶道」「学校生活」「アニメ・マンガ」などとテーマを決め、日本のことを伝えると同時に留学生の出身国のものについて教えてもらいます。様々な国の方と交流した子どもたちは、世界をより身近に感じたり、日本との共通点や相違点について、実感を伴って理解したりすることができたと振り返っています。
●お茶大留学生との交流授業(中学校 英語)
中学校英語科の授業では、大学と連携しお茶の水女子大学に通う留学生との交流授業を行う機会を設けています。中学生にとっては、留学生の出身国の生活や文化について直接交流しながら触れることができるだけでなく、日頃学習している英語を実際に使って外国の方とコミュニケーションを図ることができる良い機会となっています。自分たちの英語が伝わる体験は、英語学習への意欲をさらに高めるようです。
●留学生との交流授業(その2)(中学校 総合的な学習の時間)
中学校では例年「総合的な学習の時間*」の時間に、お茶の水女子大学や他大学の留学生を招いて、多文化共生・異文化理解を目的とした授業を行っています。留学生の出身国や中高生時代の話を聞くことで、生徒は異なる視点で自分を捉え直すことができます。留学生の日本語習得の状況に、自分の英語学習の過程を重ね合わせ、外国語を学ぶことの重要性についても学ぶようです。また、これは附属小学校の活動とも繋がっています。
*2014~2018年度「コミュニケーション・デザイン(CD)科」(文部科学省研究開発指定)
*2019年度~「総合CD」
●留学生との交流授業(その3)(中学校)
中学校では、英語以外の外国語を学ぶ機会を持っています。お茶の水女子大学の留学生の中で、流暢に日本語が話せ自国の言語を教えられる留学生に「◯◯語に触れてみよう」というくらいの初級の授業を1~2時間していただいています。アジア圏からの留学生が多いというメリットを活かし、これまでは、中国語、ベトナム語、朝鮮語を学ぶ機会を持つことができました。中学生はとても吸収が早く、驚かされます。
●帰国生クラス
附属小学校と附属中学校には帰国生クラスがあり、帰国生徒の学習支援に関する研究活動を英語科内だけでなく学校全体でおこなっています。外国語活動・英語部会には、附属小学校の帰国生クラスの担任も所属しており(専門教科は英語科ではない)、本部会でも生徒理解や学習支援のあり方等について情報交換をし、各校の帰国生への支援に関する研究に役立てています。
●高校での実践
4技能をバランスよく学習できるように言語活動を中核に据えた授業実践を行っています。各学年で4技能外部検定試験を受験することで、日頃の取組や成果を生徒・教員共に客観的に振り返る機会を設けるとともに、英語学習の意欲の向上につなげています。
また、高大連携教育を意識し、多読プログラムやニュース、新聞、WEBサイトから英語の原文を用いて時事的な内容や社会の諸課題についてリーディングやリスニングを行なっています。そして、読み取ったり聞き取ったりした情報を基に自分の意見や考えを発信する「領域統合型の言語活動」を取り入れています。(具体例:フェアトレードや食料廃棄、環境保護のトピックを扱った。また高3ではFACTFULNESSなどの海外書籍を取り上げ、グループで1章ずつ担当して読み合い、プレゼンをするなどの活動を行った。)
普段の取り組み
●附属小学校外国語活動カリキュラム作成(2017年度まで)
附属小学校の外国語活動カリキュラムを小中で共有し、小中の生徒の実態や授業での反応、身につけてほしい力等について情報交換しています。小学校と中学校との連続性も視野に入れながら、カリキュラムの改善に活かしています。
●授業見学・交流(2017年度まで)
小学校、中学校それぞれの授業参観をおこない、お互いに送り出した生徒の成長やこれから受け取る生徒の様子を知る良い機会となっています。授業参観後の部会では、気軽に質疑応答や意見交換することができ、授業改善に活かしています。
各校でおこなう英語科研究授業や英語教育・言語教育関連の研究会に関する情報を共有し、参加の呼びかけをし合っています。
●次期学習指導要領に向けての情報交換(2017年度まで)
次期学習指導要領の実施に向けて、情報共有、意見交換をおこなっています。また、平成29年度は小学校での外国語活動・英語の授業時数について検討し、平成30年度以降からの授業時間増に向けて小学校の会議で提案し、一部時間増となりました。全面実施に向けて、今後も段階的な移行を検討していきます。
●大学の先生を交えての勉強会(2017年度まで)
お茶の水女子大学・大学院の山腰京子先生に当部会にご参加いただき、附属小学校の外国語活動カリキュラム検討においてご意見をいただいています。他大学からは、長崎県立大学の山崎祐一先生をお迎えし、次期学習指導要領を踏まえて、様々な小学校の実践事例をもとに、本附属小学校の実態に合わせた英語・外国語活動のカリキュラムについてご助言いただいています。
●授業見学・交流(2018年度)
小学校、中学校それぞれの授業参観をおこない、お互いに送り出した生徒の成長やこれから受け取る生徒の様子を知る良い機会となっています。授業参観後の部会では、気軽に質疑応答や意見交換をすることができ、授業改善に活かしています。各校で行う英語科研究授業や英語教育・言語教育関連の研究会に関する情報を共有し、参加を呼びかけ合っています。
●外国語教育についての情報交換(2018年度)
新学習指導要領の実施に向けた取り組みや外国語(英語)教育をめぐる情勢等についての情報共有、意見交換を行っています。