2021年度の取り組み エシカルラーニングラボ 

高校

  • 高校3年生が、高校1年生の時に家庭総合で行ったエシカルブランドCLOUDY の商品開発プロジェクトが完了しました。生徒の代表作品案が、アフリカ・ガーナのCLOYDY工場で商品化され、10月にCLOUDYの渋谷MIYASHITAPARKの実店舗で販売されました。開発した商品は、巾着と2WAY鍋つかみです。商品には、有志生徒グループが開発したタグ・リーフレットが添えられて販売し、活動紹介のホームページのQRコードが掲載されました。このプロジェクトは、ガーナの貧困層の女性や障がい者からなる現地スタッフ45名の雇用につながりました。売り上げの10%は、ガーナの学校教材および給食代として寄付されました。
  • 高校2年生が、附属中学1年生に、「エシカル消費」についての訪問授業をオンラインで行いました。授業の際には高校生が作った「エシカル・アクションカード」を中学生に届け、中学生よりコメントを貰いました。
  • 高校1年生が、3学期にエシカルブランドCLOUDY の商品開発と基礎縫いの授業を行いました。代表作品の商品化は来年度以降を予定しています。
  • スーパーグローバルハイスクール(S S H)のエシカルな取り組み

・設定科目必修1年家庭科「生活の科学」にて、サステイナブルを軸としながら身近な生活を科学的に捉える視点に着目した授業を行いました。サステイナブルな企業創業者や代表による講義も行いました。

・「生活の科学」を11月の公開教育研究会で全国の教育関係者に公開しました。公開した授業は学会発表したもので、家庭科教育学会誌に掲載されました。(葭内ありさ,2022年5月15日『日本家庭科教育学会誌』65(1):33-38.)

・2年必修SSH学校設定科目「課題研究Ⅰ」にて、エシカルなバイオ企業代表や、サステイナブルなアートに取り組むブラジル人バイオアーティスト・研究者による講義を行いました。(詳細は高校H Pを参照ください)

  • 高校1年生は、小学5年生へ「児童労働とチョコレート」のプレゼンテーションを作成し、訪問授業を予定していましたが、新型コロナ感染症拡大の影響で次年度春に延期となりました。
  • 2021年にオープンしたエシカルフルーツ店「東果堂」の、エシカルフルーツ試食会をエシカル・ラーニングラボのメンバーで行いました。

メディア

TV

高校の葭内ありさ教諭が監修・講師を勤めるNHKEテレ高校講座「家庭総合」で高校のエシカルな授業の様子が紹介されました。(4月〜3月,再放送)

ラジオ

高校の葭内ありさ教諭が、J-WAVE81.3FM「Ethical Wave」のゲストとして出演し、エシカルな取り組みを紹介しました。(4月17日)

雑誌・webメディア

教員養成セミナー8月号「名物先生に会ってきた」,ソトコト9月号,

政治経済系Webメディア「Japan- in Depth」(9月,10月)ほか

中学

  • 中学校3年生が南三陸ミシン工房(東日本大震災で被災した女性の自立を支援する団体)から教材を提供していただき、「がんばっぺしポーチ」を作りました。

 

  • 中学校3年生が幼稚園の暮らしの様子が綴られた写真を見せてもらってコメントを届けました。幼稚園の子どもたちに遊んでもらえるように、白い毛糸を食用色素で染めてメッセージカードと一緒に届けました。

 

  • 中学校2年生が岩手県釜石市の工場で生産されている国産さばの缶詰(サヴァ缶)を使ったレシピを考えて夏休みに家庭での調理に取り組みました。レシピを考える際には、被災地復興応援事業(東北復興応援 健康・栄養セミナー「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」)担当の方にアドバイスをいただきました。また、家庭での調理に取り組んだ際に見つけた自分たちにできるエシカルアクションをエシカルアクションカードとしてまとめました。サヴァ缶レシピとエシカルアクションカードを幼稚園の保護者・小学生(6年生)・高校生(3年生)に紹介してコメントをもらいました。自分の暮らしに生かすヒントをたくさんいただきました。
    教材・論文データベース『サヴァ缶クッキングでエシカルアクション探し』(公開研究会資料)

 

 

 

小学校

  • 小学校6年生が、附属中学校で取り組んだエシカルアクションカードの紹介ビデオを見て、エシカル消費の概要を学びました。その後、実際のエシカルアクションカードを読み、コメントを書きました。
  • 小学校5年生が、家庭科の授業で「食品ロス削減のためのこども戦略会議」を行いました。食品生産に携わるいろいろな人の立場から、どうすれば食品ロスを減らせるか、具体的な対策について考えました。この授業の様子は第84回教育実際指導研究会で発表しました。

小学校給食

  • 大学生が考えた、「大豆ミートを使ったドライカレー」を小学校の給食で提供しました。給食のおたより(パクパク通信)で、食の選択肢の一つに大豆ミートを入れることが地球環境の保全にもつながることを子どもたちに伝えました。

幼稚園

  • 2021年度より参加した幼稚園では、日々の保育の写真記録を共有することで、園の暮らしがエシカルであることを再認識しました。

例えば、春、園庭奥に顔を出すヒメダケでのスープ作りや初夏には梅の実での梅ジュース作り、お芋掘りでたくさん掘ったジャガイモを学内にお届けに行くこと…など、子どもを真ん中に、暮らしを丁寧に考えていくことの大切さに改めて気付かされました。

  • 園の暮らしの写真記録を中学生にも見てもらい、付箋紙に一言コメントをもらったり、中学生のエシカルアクションカードやサヴァ缶レシピを読んだ園児や保護者が感想や意見を書き込んだりなど、やりとりを重ねました。
  • 3学期に毛糸で指編みや織物を楽しんでいる園児の様子を受け、中学生が白い毛糸を染めてプレゼントしてくれました。

 

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