平成30年度 活動成果報告

                2019/04/16  担当:増田

連携理科は、小3人・中3人・高3人の理科教諭と大学の先生方2人、SECから5人、博士課程の学生さん2人で構成しています。
各校種の理科授業の実践報告、共通の教材開発、学会や研究会での発表、地域での活動等を行っています。実際の30年度の活動を報告します。

 

1.授業実践報告

①小学校:草野 3年生「磁石の性質」校内授業研の報告
②小学校で授業実践した実験を、実際に中・高・大の教員が体験するワークショップ
小学校:田中 5年生「アナグリフ」地形図を立体視することによって、川の浸食状況を地図から確認することができる。
田中 5・6年生「黒曜石とパーライト」林間学校で訪れた信州で取れる黒曜石の実験
田中 5年生「塩化アンモニウムの結晶実験」を教員も体験し、飴を試食。
③大学:遺伝カウンセラー 高校での遺伝学授業及び遺伝病とその治療方法等の実践報告、高校の教諭の意識調査の報告→附属高・中・小でも取り入れることはできないか、検討

 

2.共通の教材研究

①大学のSEC(サイエンス&エデュケーションセンター)が開発した「電気の利用」単元の実験キッドを附属小の6年生で実践。〔回路カード、豆電球、LED、コンデンサー、乾電池を1人分ずつセットしたもの〕
これを用いて、4人グループでする実験を1人~2人で実験し、一人ひとりが実際に自分の手で回路を組みたて、様々な組み合わせで、電気の通り道やエネルギーの変換等を実感を伴って学ぶことができた。
②小学校5年生で実践した「塩化アンモニウムの結晶観察」を、塩化アンモニウムを高等学校の物理実験でも応用した。

 

3.学会参加と発表

以下の各学会に参加した。各発表内容等は後述のとおり。

  • 理科教育学会(岩手大会)
  • 日本科学教育学会(長野大会)
  • 日本科学教育学会研究会(福島大会)
  • 日本科学教育学会研究会(日本体育大学大会)

〇課題研究、「主体的・対話的で深い学びに活用できるマイクロスケール実験―高校「化学基礎」における実践報告―」、溝口恵、薗部幸枝、増田伸江、佐藤明子、理科教育学会
〇一般研究発表、「ともに科学を創造する理科授業」草野健、田中千尋、増田伸江
〇「構成主義に基づいた小学校理科授業の研究―小学校4年生「もののあたたまり方」の実践を通してー」、増田伸江、薗部幸枝、佐藤明子、理科教育学会
〇「女子も理解しやすい「電流」単元の教育プログラムの開発―デジタル電流計・電圧計の効果―」薗部幸枝、朝倉彬、増田伸江、佐藤明子、加藤美砂子、理科教育学会
〇「減災どこでも理科実験パッケージの開発と検証―手作り筋肉模型の活用法」貞光千春、大崎章弘、里浩彰、榎戸三智子、竹下陽子、千葉和義、理科教育学会
〇「減災どこでも理科実験パッケージの開発と検証―回路カードを活用した小学校電気分野の授業実践―」、榎戸三智子、貞光千春、大崎章弘、里浩彰、竹下陽子、田中千尋、千葉和義、理科教育学会
〇「減災どこでも理科実験パッケージの開発と検証―3Dプリンターを活用した簡易な地形・地域教材の開発―」、大崎章弘、貞光千春、里浩彰、榎戸三智子、竹下陽子、千葉和義、理科教育学会
〇「減災どこでも理科実験パッケージの開発と検証―マイクロレンズを活用した簡易火山灰観察法―、」里浩彰、貞光千春、大崎章弘、榎戸三智子、竹下陽子、千葉和義、理科教育学会
〇「小学校の『もののあたたまり方』の学習―海外の化学教育を参考にー」佐藤明子、増田伸江、田中千尋、草野健、薗部幸枝、理科教育学会
〇ポスター発表、「見えない事象の因果関係理解」末松加奈・増田伸江、理科教育学会
〇ワークショップ、「減災どこでも理科実験パッケージの開発と検証―小学校5年生の理科実験―」サイエンス&エデュケーションセンター竹下陽子、貞光千春、大崎章弘、里浩彰、榎戸三智子、渥美恵子、千葉和義、理科教育学会
〇一般研究発表「新たな災害時に途切れない教育システムの開発と検証」プロジェクトと災害後の理科教育支援の取り組み、竹下陽子・貞光千春・大﨑章弘・里浩彰・榎戸三智子・露久保美夏・千葉和義、第1回日本科学教育学会研究会(福島大学)
〇ポスター発表、「高等学校物理の電気単元における回路カードを使った実験教材の検討 」、榎戸三智子・朝倉彬・貞光千春・大崎章弘・里浩彰・竹下陽子・森本雄一(かがく教育研究所)・千葉和義、第3回日本科学教育学会研究会(日本体育大学)

 

4.地域での活動

①お茶の水科学実験教室Ⅲ、Ⅳ「キュリー夫人の実験教室」 薗部幸枝 2018/8/21 放送大学文京学習センター
対象:附属中学校の1年生と、放送大学関係者の中1前後の生徒
②平成30年度 理科教育推進者研修(第3回)「グループの対話を活用した主体的な学習-小学校4年生『もののあたたまり方』の実践を通して-」 増田伸江、 2019/1/25 、文京区教育センター
③平成30年度夏休み子どもアカデミア 「マイ海藻カードを作ろう!」里浩彰 2018/7/25 お茶の水女子大学 対象:文京区在住の親子20組
④「ニュートンから学ぶ」薗部幸枝、後藤郁子、2018/8/10、文京区教育センター

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